起業家という職業が好きな理由

25歳から起業して、今年30歳になりました。
20代を起業家という職業に就き、過ごしてきて、辛いことやうまく行かないこと、苦しいことも日々起きるのですが、それでも「起業家という職業がめちゃくちゃ好きだな」と思っています。
今回は「起業家」という職業に視点を当てて、僕自身がなぜ起業家という職業に魅力を感じているのかを書いていこうかと思います。
前提:この記事内での「起業家」とは主にスタートアップ起業家を想定しています
起業家になる前の起業家のイメージ
僕が本気で起業家になりたいなと考え始めた時期は、大学3年生くらいの頃でした。
当時の起業家のイメージは、「ホリエモン」「孫正義」「マーク・ザッカーバーグ」「ビル・ゲイツ」などの学生起業から成功者になっていった方々でした。
だから、自分も就職ではなく、起業をしたいと考えるようになっていきました。
今振り返れば、学生だった自分にとって、学生時代起業で成功するというストーリーは自己正当化の観点でも魅力的だったのだと思います(笑)
また、僕は学校などの時間割形式で型にはまった行動スタイルが嫌いだったので、起業家は時間を自由に使えて、働きたいときに働けるだろうから自分に合っているのではないかと思っていました。これは間違いではないのですが、あらゆるシーンでどうやって仕事の時間を捻出するかを考え続けるのが現実なのですが…(笑)
起業家が好きな理由
一年弱の創業前の起業活動も含めて、約6年間起業家として過ごしてきました。
今、20歳に戻り色々な選択肢を自由に選べるとしても、間違いなくもう一度「起業家」を選ぶだろうなと思うくらいには、起業家という職業が面白いですし、好きです。
僕が「起業家」という職業が好きな理由は、たくさんありますが今回は3つの観点を取り上げます。
- ゼロから新しい事業とチームを作れる
- リスクがコントロールできる
- リターンが大きい
1. ゼロから新しい事業とチームを作れる
「起業家」が面白いと思っている一番の理由がこの、ゼロから新しい事業とチームを作れることです。
自分たちが存在しなければ、世の中になかったであろう価値を生み出し、誰かに価値を提供できることは、とてつもないやりがいがあります。ただし、それだけなら既存の企業で新規事業などを通じても同じことができます。
僕が魅力に感じているのは、そのチャレンジを自分が理想とするチームで挑戦していけることです。どんな人を集めて、どんなチームにしていくかをゼロから考えつつ設計できることはとてつもないメリットだなと思っています。
邪悪な人や攻撃的な人など、自分にとってはどうしても避けたい人と無理やり一緒に仕事をする必要がないのは、めちゃくちゃありがたいです。
2. リスクがコントロールできる
起業はリスクが高い。確かに、リスク=事業の失敗だとすると、リスクが高い事業もあるかと思います。しかし、実際は何をやるか、やらないかを自分で意思決定できる状況では、ある程度リスクのコントロールは可能だと思います。
おそらく、比較対象は就職することだろうと思います。就職の場合は、大抵会社の方針に従うこととなるかと思います。これはリスクコントロールを行う主体が自身ではないので、良くも悪くも会社に依存することになります。
僕はリターンが大きいのであればリスクを負うことも、リターンが見込めないなら一切そこに時間やコストを投下したくないというタイプです。なので、何をやるか、やらないかを意思決定する必要がある「起業家」という職業に魅力を感じています。
3. リターンが大きい
先程のリスクコントロールの話にも通じますが、「起業家」という職業は結果を出すことで金銭的な側面でもリターンの大きい職業です。
Y Combinator創業者のポール・グレアムによると、スタートアップの成功率は7%だそうです。(成功の定義は最低40億円以上の企業価値をつけること)この確率が高いか、低いかの感覚は人によりますが、個人的には結構高いなと思っています。必死に努力すれば十分に食い込めるくらいの数字だと感じました。
ちなみに、大化け(DropBoxやAirbnbなど)する確率は0.3%ほどしかないそうです。時価総額換算で100億ドル(1.4兆円)規模。これは、かなり大変だなと思いました。(が、それくらいの目線でチャレンジしていきたいと思っています)
仮に、上場した場合の平均時価総額は162億円とのことなので、仮に50%の株式保有率で、資産として約80億円となります。先程の生涯年収の約30倍です。10%だとしても約16億円となり、5倍以上の数字となります。(しかも、上場までに給料も貰っています)
比較対象として、宝くじ(年末ジャンボで7億円)の当たる確率が2000万分の1、つまり0.000005%なので、起業と宝くじで迷っている人は確実に起業を選ぶのがオススメです。
最後に
色々と書いてきましたが、僕が起業家という職業をこれほど好きで居られるのは、一緒に難しいチャレンジに共感して、支え合ってくれる素晴らしい人たちがいるからに他なりません。
起業家はリスクをコントロールできると述べましたが、協力してくれる仲間の方がむしろリスクを取ってくれていると思います。選んでもらっている責任として、しっかり事業を成長させて、協力してくれている方々にもリターンを生んでいきたいと思います。
思うようにいかないことも多いし、関係者が増えていくことでの重圧も大きくなっていく起業家という職業ですが、僕自身は心の底から選んでよかったと思いますし、日本を代表する起業家になっていけるように引き続き精進していきます。