秘密計算スタートアップを辞めて1年

はじめに
どうも、高橋です。
アドカレに突っ込んだはいいのですが、アイデアが思いつかず過去の記事を漁っていたら、秘密計算スタートアップ辞めます。から一年経過していることに気が付いたので、そこからAcompanyどうなっているの?という話を今回は書いていこうと思います。
秘密計算スタートアップをやめてから
Acompanyとしては秘密計算だけではなく、データコラボレーションの5段階をすべて解決し、顧客ニーズである「個人のプライバシーは保護しつつ、法律遵守かつ有益なデータコラボレーションの実現」を支援できる事業づくりをしていくことを決断しました。 ~中略~ これらを総括すると、Acompanyは秘密計算スタートアップを辞めて、「プライバシーテックスタートアップ」へと進化しましたということです。
ということで、秘密計算スタートアップを辞めて、プライバシーテックスタートアップとなりました。
この方針転換後、博報堂DYホールディングスやKDDIグループのctcとの業務提携やシリーズAの資金調達を完了し、累計調達額が10億円突破というニュースを発表してきました。
このあたりの裏話は下記のnoteで詳しく紹介しているので、気になる方はぜひ。
プライバシーテックをどうビジネスにしている?
Acompanyがプライバシーテック領域で取り組んでいることをざっくり整理すると以下です。
- 研究開発
- プライバシー規制×データ利活用企画コンサル
- プロダクト開発&提供

「研究開発」では、もともと注力していたMPC秘密計算以外のプライバシーテックの技術開発を進めています。例えば、TEEや合成データ、連合学習、ゼロ知識証明などです。プライバシーテック研究所のブログ記事で技術について解説も行っています。
ビジネス面としては、「プロダクト開発&提供」と「プライバシー規制×データ利活用企画コンサル」を行っています。

「プライバシー規制×データ利活用企画コンサル」では、パーソナルデータ利活用を起点に法律・技術の両面を踏まえたビジネススキームの検討を支援したり、最近話題となってきているプライバシー影響評価(PIA)の伴走支援を実施しています。
PIAについて弊社インハウス弁護士の宇根さんがnoteで紹介しているのでよければぜひ読んでみてください。
「プロダクト開発&提供」では、データ連携を安全に実現するためのデータ基盤として、データクリーンルームソフトウェアの「AutoPrivacy」を開発し、提供しています。データクリーンルームの詳細については後ほど説明します。
全体の流れとしては下記のようなイメージで事業を行っています。
Acompanyでは、この3つの領域でお金をいただきながら、ビジネスを展開しています。
データクリーンルームとは
データクリーンルームは、まだ聞き慣れない方も多いかと思いますが、マーケティング業界を中心に最近注目が高まっています。データクリーンルームとは、複数の提供元から集約したデータを個人を特定することなく分析・活用する安全な環境を指します。ざっくりプライバシーに配慮した安全なデータ連携環境と思っていただければ大丈夫です。
外部の声(?)としてGPT-4でデータクリーンルームについて聞いてみました。

ついでに、データクリーンルームが注目される理由も聞いてみました。

Acompanyが取り組む理由
さて、Acompanyがなぜデータクリーンルームなのかという点ですが、
- プライバシーテックはデータ連携で効果が大きい
- Acompanyの強みである法律知見×技術力が活きる
- データクリーンルームのニーズが拡大している
というのが主だった理由です。
データクリーンルーム領域の競合としては、Snowflakeを始めとした海外のプレイヤーが中心なのですが、先程のChatGPTが答えたデータクリーンルームの注目される理由のうちで、特に「法規制の遵守」について、日本の法律に対応してデータクリーンルームソフトウェアを提供するプレイヤーという面でAcompanyはユニークな位置にいます。
まとめ
- 秘密計算スタートアップを辞めて1年が経った
- 今のAcompanyについて紹介した
- MPCだけでなく、複数のプライバシーテックの技術開発が進む
- プライバシー規制とプライバシーテックの知見を融合した企画支援コンサルも行う
- データ連携を支援するプロダクトとしてデータクリーンルームソフトウェア「AutoPrivacy」を開発し提供する
- 日本の法律に対応したデータクリーンルームのプレイヤーとしてユニークな位置にいる
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もう少しAcompanyについて知りたいという方は、こちらのカルチャーデックもご覧いただければ幸いです!