ポジションを取る能力と意思決定の質
- 世の中のほぼ全ての物事は正誤に二分できない
- ある側面から見ると正しく見えるが、違う側面から見ると間違っているということの方が多い
- なのでポジションを取る(どの選択肢を支持するかを明確にする)行為は勇気がいる
- 特にスタートアップでは正解はほとんどなくて、55:45みたいな選択に迫られ続ける
- 実際のところ、どちらを選んでも大して結果は変わらなかったりする
- なので55:45の意思決定を素早く行いつつ、より重要度の高い意思決定を間違えないことが重要
- 極端に言えば、90:10のような選択肢
- 90:10だと間違えるわけ無いじゃんと思うかもしれないがそんなことはない
- 例えば、
- 現在受託で売上を作っている
- しかし、市場の波が来ている感覚がある
- このタイミングで受託(売上)を捨ててプロダクトにコミットすべきか?
- この問に対し、スタートアップとしては、波が来ているなら長期の視点でプロダクトにコミットすべきと思える
- しかし、売上を失って会社が潰れるリスクもある
- 生き残ることが最優先という前提ならこっちになるかもしれない
- 前提が変われば意思決定の重みが当然変わる
- 日々の業務に忙殺されると、前提が失われてしまうことはよく起きる
- ポジションを取らず、どっちつかずの状態だと、前提が絞れずに意思決定の質が担保できない
- なので、ポジションを取れるという能力だけでも意思決定の質が高くなる